バイオディーゼル燃料は、廃食油を再利用する資源循環型の新燃料であり、化石燃料と違い持続可能な地球にやさしいエネルギーです。
私たち大正理化が研究開発するバイオディーゼル燃料製造装置は、地球環境に大きな影響を与えている二酸化炭素を削減し、硫黄酸化物・黒煙などの環境汚染物質を抑制できる、地球にやさしいエネルギーを廃食油をリサイクルすることによって製造します。
バイオディーゼル燃料はバイオマスを主原料としているので、排出二酸化炭素が実質ゼロカウントとなり、二酸化炭素の増加が一因といわれている、地球温暖化抑制効果にも繋がります。
低SOX・低黒煙
硫黄酸化物( SOX )は大気中で硫酸に化学変化し大気汚染(特に酸性雨)
の原因となります。人体に対する影響としては、小児ぜん息 ・ アトピーなどの原因といわれておりますが、 バイオディーゼル燃料は、植物由来であるため、硫黄酸化物( SOX )を含みません。
また、環境汚染物質である黒煙は呼吸器官に沈着して障害を発生させる恐れがありますが、バイオディーゼル燃料は引火点が高く、完全燃焼するため、黒煙の発生量が大幅に低減されることが分かっています。
カーボンニュートラル
「植物を燃やしても大気中の二酸化炭素量は増えない」という原理です。
植物は水と二酸化炭素を用いて光合成を行い生育します。
また植物は朽ちると、水と二酸化炭素に分解されます。
これらの作用は地球上の二酸化炭素量へ影響を与えません。
一方、植物を燃やした場合は、急激に二酸化炭素と水(水蒸気)へ分解され、
室内などの狭い空間では一時的に二酸化炭素量が増えますが、
地球環境で考えた場合には朽ちた時と変わりません。
このような考えを、カーボンニュートラルといいます。
バイオディーゼル燃料はバイオマス・・・主に、ヒマワリや菜の花、とうもろこしなどの油脂植物由来の廃食油が主原料となるので、「植物を燃やしても大気中の二酸化炭素量は増えない」という原理にあてはまるのです。
国のバイオマスタウン構想の視点から「バイオエタノール」が脚光を浴びていますが、食糧との競合問題も関心がもたれるところです。
バイオエタノールはサトウキビ・トウモロコシ・廃木材などが主原料ですが、このサトウキビ・トウモロコシは食肉用家畜の飼料になっています。もちろん人間も食糧としているのですが、現在世界の穀物在庫は人口の増加もあって年々減少しています。
バイオエタノールの普及に伴い、これらの穀物が燃料化され、食糧不足が心配されているのです。しかし、利用価値のなかったサトウキビの皮や雑草などからも燃料が精製できるようになれば、食糧との競合も起こさずに済むようになるかもしれません。廃木材が利用できるバイオエタノール/廃食油を原料とするバイオディーゼル。双方の研究が進み、化石燃料枯渇問題の真の解決となることを願います。